こんなニュースがでていた。
お葬式の際、亡くなった人の顔をカメラ付き携帯電話などで撮影する人が増えている。葬儀関係者には「人の死を悼む気持ちが荒廃している」と感じる人がいる一方で、「時代とともに葬儀も変わる」と受け入れる人もいる。
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <お葬式>カメラ付き携帯で最期の顔パチリ 困惑派・理解派
亡くなった人を撮るというはやはり少し抵抗ある。でも、写真ができた当初からそういうことはされていたらしい。
この当時はまだ肖像写真を撮影するのは特別な出来事でしたから、幼くして亡くなった子供たちの写真が一枚も残っていないことは充分にありえます。親たちにとっては、子供たちの記憶を永遠に留めておくために「死者の記念写真」を撮影する必要があった。初期の肖像写真スタジオの広告を見ると、「亡くなった方の肖像写真」を撮影するということが、ちゃんと記されていたりします。
(略)
「死者の記念写真」の習慣は、カトリック諸国を中心に、写真発明直後から第一次世界大戦頃まで広く見られました。(略)
その後は死者を直接的に撮影することは避けられるようになり、生前に撮られた写真を飾るようになりました。
写真美術館へようこそ 飯沢 耕太郎 (著)(P72)
この記述の前に 19世紀後半に撮影されたとみられる「亡くなった幼い少女の記念写真」が図版として紹介されている。その写真にはちゃんと着飾った少女が横たわって写っている。目を閉じて寝ているような感じではあるが、少し微笑んでいるようにも見える。
幼い子供が死んでしまったらどうにかその姿を留めておきたい。親がそう思うのも理解できる。ただ、今は生前の写真もあるだろうし、出棺の前にケータイのカメラで撮るというのもどうかとも思う。
どうかとも思うが理解できるような気もしないでもない。でも、考えもうまくまとまらない。また続きを書くかも。
追記
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