先日、知人宅で卵とレバーのウスターソース漬けというものをご馳走になった。名前の通り卵とレバーをウスターソース(正確にはお酢と半々の割合)に漬けたものなのだが、それが何だかクセになる味だった。
ウスターソースに漬かって黒くなったレバーの端を最初に一口かじった時は、正直ソースそのままな味だな、という感じでおいしいとは思えなかった。でも、がぶっと大きくかじるとソースがよくしみている外側とあまり漬かっていない中が合わさって今まであまり食べたことのないような味で悪くなかった。ウスターソースの味が強いのだけど、酢も入っているので酸味もあって見た目よりさっぱりしていた。
とはいえ、素直にうまい!といえるわけでもなく、「何だろうな?この感じは」と思いつつ食べ終わる、そんな感じだった。でも、なぜか一個食べ終わると後を引いて、また食べたくなる。どちらかというと、食べている時より食べ終わった時の方がおいしく感じるような変な感覚だった。実際また食べると「なんだろうな?この味は」って感想になってしまう。
その夜、布団の中でまたそのウスターソース漬けを思い出して、食べたい気分になってしまった。何とも不思議な食べ物だった。
この料理は向田邦子の手料理という本に載っているもので作り方は簡単らしい。本も見せてもらったが、自分でもできそうな気はする。
というわけで作り方のメモ。
- 卵(3個)
- 鶏レバー(200g)
- しょうが(1/3かけ)
- 酒(少々)
- サラダ菜(2枚)
- ウスターソース(カップ1)
- 酢(カップ1)
- 白ワインか日本酒(大さじ1)
- レバーを水で荒い、しょうが、酒を入れた熱湯でゆでる
- 卵をかためにゆでて、殻をむく
- 漬け汁の材料を混ぜ合わせる
- ゆで卵とレバーを漬け汁につける(冷蔵庫で2日程が食べ頃)
- 盛りつけはサラダ菜などの青みを添える